JR東日本スタートアッププログラム2021、やります!

こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。

「ベンチャー×JR東日本」で切り拓く明るい未来
本気の本気で事業をつくるビジネス創造チャレンジ、JR東日本スタートアッププログラム。
2021年度も、思いっきり、やります!

…と言っておきながら出鼻を挫くようですが、2020年度のプログラムはとんでもなかった…
新型コロナの影響で、やろうとしてた実証実験ができなかったり、プランの修正を余儀なくされたり…。
4回目のプログラムだったので安定運行に入るかと思ったら、とんでもない、もう1回軌道を敷きなおすことになっちゃいました(苦笑)。

そんな中で、あらためてアクセラレーションプログラムの意味を問い直した1年でした。
先日のトモルバさんのインタビューで、その辺りのことを腹蔵なく語らせていただきました。取材元のeiiconさんから許可をいただきましたので、一部を共有いたします。

――新型コロナの影響で先行きを見通せない中、プログラムを敢行されました。

JR東日本・柴田氏: 参加企業の募集を開始したのが緊急事態宣言の最中で、「本当にやるのか」と声があがる中でのスタートでした。今までリアルで勝負してきた会社なので、オンラインでの事業共創は初めて。実証実験もままならない状況だったので、メンバーは苦労の連続だったと思います。今回で4期目ですが、これまでで一番ゴールや正解が見えないプログラムだったのではないでしょうか。

一方で、ここまで正解が見えない戦いになると、腹が据わってくるんですね。なので今回は、「自分たちのやりたいことをやろう」という覚悟が前面に出た気がします。JR東日本のポテンシャルを引き出すだけではなく、私たちが本当にやりたいこと、たとえば「こんな状況だけど、旅の火は消したくない」だとか「震災10年目の東北を元気にしたい」だとか、本質を深く考えた1年でした。

――初期のプログラムでは周辺領域となる「生活サービス事業」での共創が多かった印象ですが、徐々に本丸の「鉄道事業」へと広げ、今回は初めて「Suica事業」でも共創に取り組んでいます。共創領域の幅を広げられた要因は?

JR東日本・柴田氏: 要因は2つあって、ひとつは小さいながらも成功を生み出せたこと。私たちはJR東日本スタートアップという「出島」を設け、出島でベンチャー企業と共創し、無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」やエキナカ鮮魚店「sakana bacca」などを形にしてきました。成功事例をつくれたことで、JR東日本グループ全体に少しずつ仲間を増やすことができたのです。

もうひとつは、JR東日本グループとのシナジーを重視したプログラムですから、ベンチャー側から「鉄道事業やSuica事業とコラボしたい」という声がたくさん寄せられます。それらの提案から学ぶことも多く、可能性に気づかされているという側面もあります。たとえば今期採択した、セルフケア薬局や鉄道林の活用、沿線単位でのマイクロツーリズムといった発想は、私たちの中にはありませんでした。この両面から少しずつ幅が広がってきていると思います。

――なるほど。今後の展望についてもお伺いしたいです。

JR東日本・柴田氏: 正直なところ、まだプログラムの安定運行はできておらず、手探りなんです。どんな事業がハマるのか掴めていません。ですから、これからも色々なことを仕掛けていこうと思っています。まだまだ「やんちゃしようかな」と(笑)、そんな風に考えていますね。

「スタートアップ×JR東日本の共創対談」(2021.3.29)TOMORUBAより抜粋

…ということで、5回目となる2021年度も、型にハマることなくまだまだ「やんちゃ」していこうと思います。

ただ、そのやんちゃの仕方も、これまでのようなJRの持つアセットのポテンシャルを引き出すだけでなく、私たちが実現したい社会や未来を見据えた、ちょっとワガママな事業共創をしちゃおうと企んでいます。

それが、今回のスタートアッププログラム2021に、重点テーマとして掲げた3つの共創です。
「地域共創」、「デジタル共創」、「地球共創」


「地域共創」は、本気の本気で、地域を元気にしていきたいという事業共創。
新型コロナで進む、集中から分散、都市から地方という流れ。これを力強く後押ししたいと思います。

教育やヘルスケア領域、観光・1次産業をはじめとした地域資源の多様な活用など、沿線生活における駅等資産の新たな価値創造…。
今まで以上に地元に密着して、その街のため、その街で暮らすひとのためにやれることをとことんやる。JR発足時のコンセプトワードが「あなたの街から未来へのびる」であったとおり、私たちは地域と共に成長していく会社です。
スタート・スモール、スタート・ローカル。地域との共創、街や沿線との共創。これが一つ目の共創です。


「デジタル共創」は、スマートトレイン、スマートステーション、スマートライフ。
最新のテクノロジーをとり入れて、駅や鉄道、そして沿線の暮らしをアップデートしていきたいと思っています。

MaaS等による新しい旅、Suicaをはじめとしたデータ資産の活用、AI/ロボティクスによる生産性向上など、リアル×デジタルの暮らしづくり…。
大変革の時代、レガシーな仕組みにこだわっていては取り残されます。リアルの強みとデジタルの強みを生かした新しい枠組みを、はやく創り出していきたいと思います。
さらに、Suicaをはじめとしたデータ資産の活用。こちらも、大変革の時代だからこそ、新しい時代に望まれる価値をお客様と社会に提供していきたいと思います。私たちだからできるDXを追求していきたい。これが2つ目の共創です。


そして3つ目の共創が、「地球共創」です。SDGs、サステナビリティ、さまざまな社会課題の解決。
環境や社会との共存がますます大事になっています。SDGsの意識が低い企業は淘汰される…。そんな時代がもう到来しています。

ただ、私たちがチャレンジしたいのは、やらされるSDGsではなく、日本をリードするという強い意志を持ったSDGsです。
なにしろ、鉄道は環境にやさしい交通モードです。しかも、私たちが提供しているサービスはお客様の生活に密着しています。私たちが変われば社会は変わる、変えられる。何としても、子供たちにより良い地球を残したい…。
カーボンニュートラル、エネルギー、サーキュラーエコノミーなど、持続可能社会実現に向けて挑戦していきたいと思います。


いずれも、とんでもない変化の荒波に直面して、「俺たちの会社はなにをやるんだっけ?」という本質を考え抜いて、「やんちゃしてでも実現したい!」と掲げた大切なテーマです。
私たちは、本気の本気で、ベンチャーの皆さんに負けないくらいの当事者意識を持って、この3つの共創にチャレンジします。「こうなったらいいな」という明るい未来を実現したいと思っています。

なので、これまで以上に自分たちがやりたいことをベンチャー企業の皆さんとの事業共創に重ねていくつもりです。
5年目のプログラムですが、マンネリどころかさらに熱量を上げて、こってりとベンチャーの皆さんに伴走して一緒に新しい事業創造にチャレンジしていきたいと思っています。

ということで、ゴールの見えないレースに臨んで、私たちは肚を据えちゃいました…
いかがでしょう、スタートアップ企業の皆さん。地域共創、デジタル共創、地球共創、なにかガツンと響いたものはありませんか?
ガツンとは来なくても、コツンと来た皆さん、来たれ、JR東日本スタートアッププログラム20201へ
私たちと一緒にやんちゃしませんか?やれること、やりたいこと、いっぱいあります。一緒に、After2020の明るい未来をつくりましょう!

ご応募は、JR東日本スタートアッププログラム専用ホームページ(URL:https://jrestartup.co.jp/2021-entry/)から。皆さん、よろしくお願いします。

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