![ヘラルボニー、異彩アートで社会を変える!](https://poppoya-venture.com/wp-content/uploads/2020/08/cc5bfefd096f9cb984ecb8a2f1850347-scaled.jpg)
こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。
先日、Twitterにこんな投稿が寄せられました。
「また、たのしみにしています」。
思わず涙してしまうほど、うれしい声です。ありがとうございます。
ここで取り上げられているのが、「ステーションミュージアム吉祥寺」。
昨年末から2か月間、JR吉祥寺駅を障害のある方のアートでラッピングしました。
この駅を彩るチャレンジを一緒に行ったのが、共創パートナーの「ヘラルボニー」です。
今日のブログは、福祉アートで社会を変革する「ヘラルボニー」と、彼らとの事業共創の取り組みを紹介します。
株式会社ヘラルボニー。
JR東日本スタートアッププログラム2019の共創パートナーです。
創業者は、松田崇弥さん(CEO)・文登さん(COO)の双子の兄弟。
2019DemoDayでは、息のぴったり合ったプレゼンテーションで、見事「オーディエンス賞」を獲得しました。
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その不思議な会社名は、松田兄弟の4つ上の兄・翔太さんの言葉に由来します。
翔太さんは、自閉症という先天性の障害を持っています。その彼が、7歳の頃にジャポニカ学習帳に記した言葉が「ヘラルボニー」でした。
その言葉を会社名に冠した通り、ヘラルボニーは、知的障害のある人の個性を認め、大切にして、それに社会が順応していくような、そんな新しい価値観を定着させようとチャレンジしている会社です。
ミッションは、「異彩を、放て。」
豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力…。知的障害のある人には無数の個性があります。
そんな「異彩」をさまざまな形で社会に送り届け、福祉を起点に新たな文化をつくり出していく。それが、ヘラルボニーの目指すビジョンです。
私たちは、そんな彼らのミッションや目指す社会に強く共感して、JR東日本スタートアッププログラムのパートナーとして応援することとしました。いま、彼らと一緒に、JR東日本のインフラを使ったさまざまな事業共創にチャレンジしています。
その最初のチャレンジとなったのが、Twitterでも取り上げられた「ステーションミュージアム吉祥寺」です。
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JR吉祥寺駅を、障害のある人の描くアート作品でラッピングしちゃおうという新たなチャレンジ。
2019年12月27日から2か月間、彩り豊かでユニークなアートがJR吉祥寺駅を飾りました。
この素敵なアート作品は、社会福祉法人武蔵野の協力のもと、地元在住の障害をお持ちの方々が参加したワークショップで制作されました。
まさに、地域の「異彩」を放つプロジェクト。キャンバスは、「駅」です。
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はじめてここを訪れたときは、吉祥寺駅の柱や壁面を、ファンタジー世界の動物たちが、まるで生命を吹き込まれたように自由に跳ね回っているように見えました。その生き生きとしたアートに、見ているこちらの気持ちも明るく弾んだことを覚えています。
アートにはこういう力もあるんですよね。おそらく作者の気持ちが、見るものに伝わるんじゃないでしょうか。だからこそ、特に個性あふれる「異彩」を放つ必要があるんだと思います。
ちなみに、こちらのアート作品は、2020年2月に開催された「STARTUP_STATION in 品川駅」で、オリジナルTシャツとして販売。こちらも多くの方にご購入いただきました。有難うございました。
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「ヘラルボニー×JR東日本」で進めているのは、障害のある人が描くアート作品で駅を彩り、街を彩る、福祉連動型・社会貢献型の実証実験。
ステーションミュージアムに続く第2弾としてチャレンジしているのが、「仮囲いアートミュージアム」です。
場所は、街づくりが進む高輪ゲートウェイ駅前。工事現場を多数の仮囲いが覆っていますが、その素っ気無い仮囲いを、知的障害のある人が描くアートで彩ろうというチャレンジを行っています。
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作品を提供してくれたのは、岩手県花巻市のるんびにい美術館に所属する知的障害のあるアーティストの皆さん。
そのなんとも美しい「異彩」を、耐久性の高いターポリン素材にプリントして、仮囲いを彩りました。
多数の人が行き交う駅や駅周辺に、癒しのアートを提供する…。
さらに加えて、装飾に使用したターポリンをトートバッグにアップサイクルして販売するという仕組みも構築。
商品販売によって得られた利益の一部をアーティストに還元することで、福祉、アート、駅を組み合わせた新たな価値の創出を目指しています。
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おかげ様で、トートバッグはECサイトで売り出したところ、即完売に…。
まさに、「異彩」が放たれた瞬間、多くのひとが受け止めてくれたんだと思います。購入してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
なお、バッグになる前の仮囲いアートは「Takanawa Gateway Fest」にて、2020年9月6日まで展示しています。素敵なアートをご覧に、ぜひ足をお運びください。
他にも、もっともっとやりたい。さかんに妄想をふくらませています。
「北上線をヘラルボニーのアートでラッピングできないか」とか、「SL銀河の車内をるんびにぃ美術館のアートで装飾できないか」とか、ヘラルボニーさんと一緒に「東北にイーハトーブの町をつくれないか」とか…。
(注)松田兄弟も私も東北出身なもので、つい郷土愛がほとばしってしまうのです…。
いつか、こんな妄想が実現できたらいいな。
それまで私も身近にある、一見意味の無いように見えるけど、無限の可能性に満ちた「ヘラルボニー」たちを探して、もっと妄想をふくらませていきたいと思います。
皆さん、よろしくお願いします。