JR東日本スタートアッププログラム2022春!共創パートナーが決まりました。

こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。

JR東日本スタートアッププログラム2022春の採択企業が決まりました
新たに共創パートナーとして加わったのは10社!10のスタートアップと10の新規事業にチャレンジしていきます。

前にも当ブログで明かしましたが、一度はプログラムをやめようと思ったりしたのですが、それでも継続(しかも年2回募集!)しようと至ったのは、そこに事業というカタチ…「結果」が残るから
事業化というカタチにこだわって進めてきた5年間。実証実験の数は100を超え、事業化に至った案件も50を超えました。

もっともっと事業を創っていきたいんですよね…。幸いにも、駅や鉄道をはじめとした社会インフラを担う私たちには、「社会実装力」という強みがあります。
起業家の皆さんの持つ優れたビジネスアイデアやテクノロジーを、私たちの持つ社会実装力で後押しすることで、一つでも多くカタチにしていきたい…。

スタートアップの皆さんにも、このプログラムをもっともっと活用してほしいと思っています。
これ、めったにない(←すみません…)大企業のインフラを使えるチャンスなので、思い切り使い倒して、皆さんの夢をカタチにしてほしい…。

…という思いを込めた10の事業共創プラン。いつにも増して、JRのインフラを使いまくって社会実装を進めようという野望を込めて創り上げました。
(そのせいで?)すでに壁にぶち当たっているものもありますが、何事もやってみないと始まらない。思い切って打席に立ちましょう。今日は、そんな選手宣誓的な決意も込めた事業プランの概要を紹介します。


株式会社ジグザグ

共創プラン:越境ECを活用した地産品×海外拠点による新しい旅マエモデルの創出
実施箇所:TRAINART JRE MALL店、ホテルメトロポリタンプレミア台北、One&Co Taipei
内容:日本の地方には、世界に誇る地産物産があります。でも、その多くは認知度が低く販路もありません…。そんな埋もれた地産品を「スタートアップ×JR」で掘り起こします。JRE MALLを越境EC化して海外拠点と連動。現地で直接体験・購入できる新しい旅マエモデルを創出します。

株式会社Sonoligo

共創プラン:地域のイベントサブスク提供による移動の創出と地域活性化
実施箇所:京葉線沿線・千葉エリア
内容:イベントのサブスク×駅・鉄道…。沿線地域のスポーツチーム、音楽団体、美術館、文化施設などイベントのサブスクリプション・サービスと、駅・鉄道とのコラボに挑戦。スポーツ文化の振興と地域活性化、移動の創出に挑戦します。

株式会社Arent

共創プラン:高架橋鉄筋モデルの自動化と設計業務効率化
実施箇所:鉄道建設工事
内容:鉄道運行の安全を支える鉄道高架橋…。実は、その設計には膨大な時間と労力がかかっています。この問題にスタートアップの技術を活用。特に手間のかかる複雑な鉄筋の設計について、3DやBIM、自動化技術を用いて、長年懸案となっていた設計業務の効率化・精度向上に挑戦します。

株式会社ソラリス

共創プラン:ソフトロボットによる配管検査・清掃の生産性向上
実施箇所:首都圏エリア駅構内店舗等
内容:この実証で活用するスタートアップの技術は、人工筋肉を搭載したミミズ型ロボット…。空気の出し入れのみで動作するミミズ型ロボットを活用して、これまで見ることのできなかった駅施設等の配管深部の状態把握や、それによる不具合事象の予防、さらには清掃の効率化に挑戦します。

DataLabs株式会社

共創プラン:鉄道構造物点群データの自動BIMモデリング
実施箇所:鉄道建設現場および新幹線高架橋
内容:今や建設工事には欠かせないBIMモデリング…。当実証実験では、鉄道構造物の点群データからBIMモデリングを自動で生成する技術の実装に挑戦します。実証箇所は、鉄道建設現場さらには新幹線高架橋…。難易度の高い鉄道施設での実証から世に数多ある社会インフラの課題解決を見据えて進めていきます。

株式会社テラ・ラボ

共創プラン:航空リモートセンシングによる各種検査の効率化
実施箇所:JR盛岡支社
内容:現在、有人ヘリ等で行っている鉄道沿線の危険箇所の各種検査…。当実証実験では、スタートアップの無人航空リモートセンシング技術を活用して、鉄道沿線の雪崩監視や鉄道構造物検査の効率化を図ります。さらに、迅速なデータ取得およびデータ処理による安全性向上にも挑戦します。

株式会社PocketRD

共創プラン:デジタルツインアバターによる鉄道現場メタバースでの社員研修
実施箇所:JR横浜支社
内容:鉄道現場×メタバース…。一見すると相容れない両者ですが、技術継承や技術向上を目的として実施している社員研修の場でその融合を図ります。特に、リアルではなかなか再現できない危険事象をデジタル空間に再現。アバターを活用した没入感あふれる疑似体験により、安全性向上と研修効果向上を図ります。

株式会社MinD in a Device

共創プラン:次世代AIによる鉄道設備検査・点検の効率化
実施箇所:新幹線設備
内容:検査時間が夜間に限られ、対象数も多い鉄道設備検査・点検作業…。特殊で多岐にわたることから、AI化が難しい分野です。ここにソリューションを提供してくれたのが、スタートアップの次世代AI技術。学習データを仮想空間上で無数に作成できるAI技術を用いることで、課題の多い鉄道設備の検査・点検業務の効率化を図ります。

株式会社Momo

共創プラン:現場実態に合わせた最適なIoTソリューションの提供
実施箇所:ルミネほか
内容:今も人手で行われている商業施設等の電気設備の点検管理業務…。これを、スタートアップの持つIoT非接触センシング技術を活用して省力化。さらに、電気容量超過や配線不具合等の早期発見までカバーすることで、安全な施設管理環境を構築します。

株式会社ピーステックラボ

共創プラン:シェアリングサービスを活用した新たな列車旅行体験の創出
実施箇所:東京駅、仙台駅(予定)
内容:シェアリングサービスを活用して、身軽で手軽な観光を実現…。モノのシェアリングサービスのプラットフォームと連携して、必要なものを「駅で借りて、駅で返せる」という新しい旅のスタイルを提案。列車旅の魅力を向上させます。


以上が、「JR東日本スタートアッププログラム2022春」でチャレンジする、10の事業共創プランです。

めざすのは、「スタートアップ×JR」だからできる新しい未来を創り上げること。
地域を変える、鉄道を変える、より良い社会を創る。難易度高めでも、そこに実現したい未来があるから、この掛け算で挑戦していきます。

決意表明の場となるDEMO DAY(発表会)は、2022年12月8日(木)です。
オンライン配信しますので、よろしければご視聴ください。
※視聴申し込みURL:https://jresup2022spring.peatix.com/

ほんと皆さん、私たちの共創パートナーになってくれてありがとう。
ウィ・アー・ザ ・『明日創造ステーション』。アフター2020の社会を、明るい未来にアップデートしていきましょう!

皆さん、よろしくお願いします。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事