大宮STARTUP_STATION開催レポート!あんなこともこんなひとも…

こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。

ベンチャー企業と一緒に未来につながる事業をつくる「JR東日本スタートアッププログラム」
現在、続々とJR東日本のインフラを使った実証実験フェーズに入っています。

その皮切りとなったのが、12月4日から9日に開催した「大宮STARTUP_STATION」でした。
「JR東日本スタートアッププログラム2019」の共創プラン21件をぜんぶ展示。
一部プランについては、体験ブースをもうけて、実際に新サービスをお客様にご体験いただきました。

体験ブースをもうけたのは次の4つ。

1.最先端AI技術を使った無人ロボットパスタカフェ(株式会社QBIT Robotics)
2.AI味覚判定を活用した日本酒レコメンドサービスによる新しい観光提案(MIRAI SAKE COMPANY株式会社)
3.瞬間凍結新技術による地域鮮魚の首都圏流通拡大(ブランテックインターナショナル株式会社)
4.ウルトラ自販機によるエキナカでの無人駅弁・スイーツ販売(株式会社ブイシンク)

無人ロボットカフェでは、AIを搭載したロボットがパスタを調理&提供。
今回は駅施設の電源の関係で、電子レンジを使った調理になりましたが、本格調理も視野に入れて検討を進めている共創プランです。
このロボット、お客様とコミュニケーションを取れるのが特徴。ブースの上部に取り付けたカメラで、お客様の性別や年齢を判定して会話してくれるんです。
「おもてなし」のできる調理ロボット。これ、日本っぽくて良くないですか?

続いて、AI味覚判定を使った日本酒の飲み比べサービス。長いので「AI利き酒」と呼んでます。
お客様は、10種類の日本酒をテイスティングして、スマホの画面上でそれぞれの味を5段階で評価します。
すると、AIがお客様の味覚タイプを判定。おススメの日本酒を紹介してくれるんです。
今回、この「AI利き酒」を新潟駅に実装しようと思っています。もちろん、おススメするのは新潟の酒。
さらに蔵元やおススメの料理も紹介して、エリアの観光につなげたいと思っています。駅との相性もいいですよね。

実演でたくさんのひとを集めたのが、魚の瞬間冷凍。実際にご覧になった人はびっくりしたはず…。
共創パートナーのブランテック社が開発したHybridICE(ハイブリッドアイス)に、水槽から魚を取り出して投入すると、その魚があっという間に冷凍されるのです。
急速冷凍することで細胞を破壊することがなく、獲れたての旨みをそのまま凝縮、解凍すれば旬の味をいつでもどこでも楽しめます。
この技術を活用すれば、これまで地元でしか流通しなった魚介を都市部で食べることもできます。海に囲まれた日本、地方の漁港にとって、その魅力を引き出す興味深い技術ですよね。

ウルトラ自販機は、駅ナカをはじめ小売飲食業界の人手不足を救うかもしれない技術です。
機器内部がエレベーター方式になっていて、型崩れしやすい商品も取り扱えるのが特徴。今回はスイーツや駅弁に挑戦しました。
しかも大画面で商品を紹介、多言語対応もしています。機器正面にカメラを内蔵しているので、将来的には薬などの対面販売への活用にも可能性が広がります。
省スペースなのもうれしい。店舗側の人手不足解消とお客様サービスの向上、いずれも追求できるサービスだと期待しています。

他にも展示ブースをもうけて、共創パートナーとつくり上げた共創プランをぜんぶ紹介しました。
苔シート、障害者アート、ポリエステル再生、世界最小ドローン、リアル・ドラゴンレーダー…。

一見すると何の会社か分からない…。お客様からも「これ、JRがやってるの?」と驚きの声が…。
でもたぶん、このフィールドの広さがJRの魅力なんだろうなって思います。

駅、鉄道から、街、暮らしへ。
お客様の生活と密着したインフラを持っているからこそ、できること、やらなければいけないことがあります。
「未来につながる暮らしづくりに挑戦していきたい」。そんな風に、イベント初日のインタビューで答えました。

ところで、この会場には、たくさんの来場者が来てくれました。
先ほどの「これ、JRがやってるの?」と驚かれたお客様をはじめ、買い物途中のご夫婦、学校帰りの学生、子供連れのファミリー、サラリーマンの方などなど。
本当にありがとうございました。これだけ多くのお客様にご利用いただけているのも、駅の強みでありポテンシャルの高さですよね。

その中には、JR各社や私鉄各社の皆さんもいらっしゃいました。ご来場ありがとうございます!
今回のプログラムは、JR西日本さんとJR九州さんとコラボしましたし、私鉄の皆さんとはベンチャーとの共創を通じてコラボが進んでいます。
各社とも、悩みも強みも同じなんですよね…。より良い駅、より良い街、より良い暮らしに向けて、もっとコラボしていきたいですね。


(㈱JR西日本イノベーションズの和田社長(左)と)

さらに今年は、JRの現場の皆さんがたくさん来てくれました。ありがとう!
講演やSNSでの情報発信に少しずつ興味を持ってくれているのか、会場に立っていると声をかけてくれる現場の若者たち…。
うれしいですね。すべての事業共創は現場からはじまります。どんどん新しいチャレンジしていきましょう!


(JR大宮駅の皆さん)

まだまだ、JR東日本スタートアッププログラム2019の事業共創ははじまったばかりです。
実証実験の進捗はまた、ブログやSNSなどで紹介しますね。

皆さん、よろしくお願いします。

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