恋愛、わさび、鉄道林…?18共創パートナーズ@JR東日本スタートアッププログラム2020

こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。

先般(11/5)、JR東日本とJR東日本スタートアップは共同でプレスリリースを行いました。

~JR東日本スタートアッププログラム2020の採択企業について~
18件の提案を採択、DEMO DAY(発表会)で”スタートアップ大賞”を決定します!

※プレスリリースはこちら

「JR東日本スタートアッププログラム」とは、スタートアップ企業の皆さんからJR東日本のインフラを活用した事業やサービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て事業化を進めていくプログラムです。

今回で4回目となるこのプログラム。たくさんのスタートアップ企業の皆さんからご提案をいただき、その応募総数は242件になりました。
その中から、今回は18社の共創パートナーと、18の事業共創にチャレンジすることとしました。

ご応募いただいたスタートアップ企業の皆さん、本当にありがとうございました!
また、今回新たに共創パートナーとなった18社の皆さん、いよいよですね。練り上げた共創プランの社会実装にチャレンジしていきましょう!

それにしても今回は、例年にも増して、多種多彩な共創パートナーが出揃いました。
今年度は重点テーマを「地方創生」「観光・インバウンド」「スマートライフ」として提案を募りました。なので、共創プランもある程度収れんされるのかなと思っていたのですが、ふたを開けてみたらびっくり…。
恋愛からわさび、鉄道林まで、なんともバラエティに富んだラインナップとなりました。

今日は、その18件を全部、ざくっと一気に紹介しますね。


まずは「地方創生」テーマの共創プラン、共創パートナーは4社です。

株式会社AILL

共創プラン:「AIの活用による恋愛を通じた移動の創出と地域活性化」
実施箇所:JR東日本全エリア
内容:AI恋愛ナビゲーションアプリを活用してWith/Afterコロナ時代の新しい人と人が出会う場を創出。さらにJR東日本のインフラを掛け合わせることで、恋愛を通じた心豊かな生活の実現と、地方への移動の創出を目指す。

グリーンインパクト

共創プラン:「湧水を活用したワサビ栽培による地域活性化と地域産業創出」
実施箇所:千葉エリア、GALA湯沢、高崎エリア
内容:JR東日本エリアのトンネル湧水及び沿線の湧水を活用した「わさび」栽培にチャレンジ。新規事業としてのマネタイズモデルの確立と地域産業の創出を目指す。

テラスマイル株式会社

共創プラン:「デジタルデータを活用した農業経営活性化による地方創生の推進」
実施箇所:JRとまとランドいわきファーム
内容:農業での様々なデータを見える化し、勘や経験に頼っていた経営スタイルを刷新。データ基盤を活用した農業に変革していくことで、地域農業が強く豊かになっていく仕組みを創造する。

株式会社電脳交通

共創プラン:「鉄道ODデータを活用した鉄道とタクシーの連携による稼働最適化」
実施箇所:東北エリア
内容:JR東日本が保有する鉄道のODデータを活用し、乗客とタクシーの駅構内における需給バランスを最適化。お客さまの利便性向上やタクシーの稼働率向上を図り、地域交通の基盤強化を推進する。


続いて、「観光・インバウンド」テーマの共創プラン、共創パートナーは5社です。

株式会社ABAL

共創プラン:「VRで実現する新しい店舗形態の確立」
実施箇所:JR東京駅
内容:名所や観光地をVRで再現。その中を歩き回りながら、まるで現地を旅しているような体験や現地のお店の人と直接触れ合う場を提供。実際に旅に出かけたくなる、そんな新しい店舗を実現する。

株式会社オマツリジャパン

共創プラン:「お祭りを活用した体験型プログラムによる地方におけるファン創出」
実施箇所:JR東京駅、東北エリア(予定)
内容:地域の祭りへの参加・運営をテーマとした交流体験型ファン創出プログラム「祭り留学」の造成・ツアー催行にチャレンジ。関係人口の創出を図り、地域との継続的な関わりを生み出す。

株式会社さとゆめ

共創プラン:「『沿線まるごとホテル』による無人駅からはじまるマイクロツーリズムの実現」
実施箇所:青梅線 奥多摩駅及び無人駅3駅程度
内容:「沿線まるごとホテル」にチャレンジ。沿線集落の古民家をホテルに改修、駅舎等のJR東日本のインフラをフロントやロビーとして活用、地域住民とともに接客・運営を行う、新たな滞在型観光・マイクロツーリズムの創出を目指す。

株式会社TENT

共創プラン:「GALA湯沢スキー場のオフシーズンを活用した野外研修ビジネス」
実施箇所:GALA湯沢
内容:GALA湯沢のオフシーズンの資源を活用し、コロナ禍におけるオンライン環境によって希薄化した社員コミュニーケーションを強化するためのチームビルディング野外研修のビジネス化を目指す。

myProduct株式会社

共創プラン:「ふるさと納税×地場産業による、新しい観光体験の創出」
実施箇所:南三陸町、下田市、市川三郷町、嬬恋村
内容:震災十年を迎える南三陸町を中心に常駐社員を派遣し、手仕事に特化した体験プランを企画・開発。鉄道インフラを組み込み魅力を高め、ふるさと納税との連携により、ヒト・モノ・カネが循環する仕組みを構築する。


続いて、「スマートライフ」テーマの共創プラン、共創パートナーは6社です。

SD C株式会社

共創プラン:「オンライン問診を活用したスマート健康ステーションの実現」
実施箇所:JR東京駅、JR西国分寺駅
内容:オンライン問診とセルフケア薬局の展開により、サッと立ち寄り病院の薬が買える「スマート健康ステーション」にチャレンジ。お客さまサービス向上および駅ナカの新ビジネス構築を目指す。

株式会社SQUEEZE

共創プラン:「DXを活用したニューノーマル時代の次世代型宿泊運営モデルの実現」
実施箇所:JR東日本ホテルメッツ福島(予定)
内容:DXを活用した非接触チェックイン等のスマートホテルにチャレンジ。データ活用により従業員も効率的にオペレーションできる「次世代型宿泊運営モデル」の構築を目指す。

株式会社SPRING OF FASHION

共創プラン:「ソーシャル販売員による商業施設での新しい顧客体験の創出」
実施箇所:駅ビル
内容:成果報酬型のオンラインプラットフォーム「STYLISTA」を活用して、店頭販売のOMO化にチャレンジ。新しい顧客体験を創出して、商業施設の価値向上を目指す。

ソナス株式会社

共創プラン:「無線計測技術を⽤いた⾼効率なインフラの維持管理の実現」
実施箇所:高崎線熊谷駅付近・信越本線新潟駅付近
内容:ロスレス、同期、多彩なセンサ接続が可能な独⾃無線規格「UNISONet」搭載のセンシングシステムを鉄道インフラや建設現場に設置し状態を測定。状況に合わせた鉄道設備の維持管理強化や作業効率化を実現する。

株式会社フォトシンス

共創プラン:「Suicaを活用したスマートビル入退館システムの開発」
実施箇所:JR東日本本社ビル
内容:SuicaのIDを活用して事前インターネット受付によるビル入退館や駅業務施設の入退館を可能にすることで、新しいSuicaの活用方法を創出する。

株式会社BONX

共創プラン:「コミュニケーションツールと音声認識による鉄道現場のDX」
実施箇所:車両センター
内容:ハンズフリーのコミュニケーションと音声認識が可能なグループ通話ソリューションを活用することで、鉄道車両メンテナンス現場における業務の効率化・安全性の向上を目指す。


この3つのテーマだけでもお腹いっぱいなのですが、さらに魅力的な提案が多数ありました。
SDGs等にチャレンジする共創プラン、共創パートナーは3社です。

EAGLYS株式会社

共創プラン:「秘密計算を用いたパーソナルデータの新たなビジネス機会の創出」
実施箇所:MaaS・Suica推進本部
内容:セキュリティレベルの高い秘密計算技術を活用したサーバー上にデータを格納、今まで以上にスピーディかつ安全な対応が可能なデータ分析基盤を整え、今後の様々な箇所におけるデータ活用の検証を行う。

elDesign株式会社

共創プラン:「CO2削減に向けた電力融通プラットフォームの構築および検証」
実施箇所:JR平泉駅
内容:新たな電力融通プラットフォームの構築により、再エネ電源を活用した駅の自家消費率向上およびCO2削減による環境貢献を実現する。

株式会社事業革新パートナーズ

共創プラン:「鉄道林間伐材等を活用したバイオプラスチック製品事業化への挑戦」
実施箇所:東北エリア
内容:樹木に約20%含まれる未利用成分「ヘミセルロース」を原料としたバイオプラスチック「HEMIX」の製造技術により、同じく未利用資源である鉄道林間伐材等を有効活用したプラスチック代替製品の事業モデルを検証する。


以上が、「JR東日本スタートアッププログラム2020」においてチャレンジする、18の事業共創プランです。
これから次々に、JR東日本の駅や鉄道、商業施設などのリアルなインフラをフィールドにした実証実験に突入、年度内に必ずやります

目指すは、すべての事業共創プランの事業化です。
山あり谷ありの行程になりますが、ねばり強く、へこたれず、「スタートアップ×JR」で共に描いた夢の実現に突き進んでいきたいと思います。

皆さん、よろしくお願いします。

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