こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。
怒涛のような4日間でした…。「JR EAST STARTUP DAY」、未来につなぐ4DAYS。
ご来場いただいたすべての皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。
準備も含めてあまりにも濃密な日々を送ったので、終わってからしばらくは魂の抜け殻のような状態となりました。
ここに来て、ようやく新たなスイッチが入るようになったので、魂を入れ直してブログを書きます。
怒涛の4日間が終わったとはいえ、振り返って記録しておくことは必要でしょう。
色んなことをやらかしたので、どこから手をつければいいか分かりませんが、まずは「PITCH STAGE DAY1」(2024年11月25日@ルミネゼロ)の振り返りから。
「JR EAST STARTUP DAY」は、大きく3つのパート~「PITCH STAGE」(共創ピッチ)、「EXHIBITION」(共創展示)、「PARK」(共創催事)~で構成しました。
ほぼすべてが新たなチャレンジでしたが、その中でも「PITCH STAGE」のDAY1は、企画から実行まで相当にチャレンジングな取り組みでした。
そもそも今回のイベント自体が、JR東日本スタートアッププログラム10回目を記念して開催を思い立ったものなので、発想当初から、新規採択スタートアップだけでなく、これまでのプログラムで一緒にやったOBOGスタートアップを呼ぼうと考えていました。
俺ら、採択して終わりじゃないので。むしろ、そこから一緒に実証を重ねて実装を進めていくというのが、俺らの共創のスタイル。そんな共創を経て練り上げた新規事業の現在地やスタートアップが成長した姿を、多くの方に知らしめたいと思いました。
半年くらい前から、OBOGスタートアップの皆さんに声をかけ始めます。あの人にもこの人にも…。
みんな忙しいから面倒だろうなと思いながらも、たくさんの起業家の方にご快諾いただきました。一部の方にはお断りを入れたほど…。本当にありがとうございます&申し訳ございません。
結果として、ご登壇いただいたのは、次の12社の起業家の皆さんです。
我々が重点テーマとして掲げる3テーマごとに4社4人の起業家の皆さんが登壇&アツいピッチをしてくれました。
地域共創テーマでは、沿線まるごとの嶋田さんが「沿線まるごとホテル」プロジェクトの立ち上げから現在に至るまでの道のりを、hccobaの佐藤さんはクラフトサケ立ち上げの思いから全国の無人駅酒蔵化計画を、フーディソンの山本さんは日本の水産流通への思いと駅ナカ鮮魚店や新幹鮮魚の苦難を、plowerの茶屋さんは無人駅グランピング開業から地域活性特化会社の立ち上げまでを、熱く語ってくれました。
(左上:嶋田さん、右上:佐藤さん、左下:山本さん、右下:茶屋さん)
デジタル共創テーマでは、ALGO ARTISの松浦さんが煩雑な線路保守計画にAIを活用する取り組みの現在地を、ソラリスの梅田さんが生物型ソフトロボットがインフラの維持管理を担う未来のカタチを、DataLabsの江藤さんがJRと共創する構造物点群データの自動BIMモデリングの詳しい仕組みを、MODEの上田さんは工事現場の監督業務をサポートするAIアシスタントの実証および実装の現状を、堂々と語ってくれました。
(左上:松浦さん、右上:梅田さん、左下:江藤さん、右下:上田さん(米からオンライン))
地球共創テーマでは、あすいくの幸脇さんが駅を託児所にするというチャレンジングな取り組みの効能を、バイオームの藤木さんが生物多様性の重要性と鉄道との連携による拡張性を、ファーメンステーションの酒井さんはJRとの事業共創から拡がっていった循環型社会の未来を、ヘラルボニーの松田さんは初めて登壇した2019年のピッチから大きく成長していった異彩アート事業のめざす形を、力強く語ってくれました。
(左上:幸脇さん、右上:藤木さん、左下:酒井さん、右下:松田さん)
一言でいうと、「誇らしい」と思いました。どの起業家も、ブレず揺るがず、当時共創した未来のカタチに挑み続け、そして着実に進化を遂げていました。
皆さんと共創できたことが、10回目を迎えたJR東日本スタートアッププログラムの、何にも代えがたい大切な財産です。最高の共創パートナーです。ありがとうございます。
さらに新たな取り組みとして、3つの重点テーマごとにそれぞれの共創の取り組みをラップアップするようなトークセッションも設けました。
はじめは社外有識者のセッションにしようと思っていましたが、俺らの現場レベルでの共創を総括するには、JR側の人間がリアルな声を語るべきだろうという判断となり、各セッションのメインスピーカーはJR関係者としました。
こちらもムリヤリですみませんでした…。地球共創のトークセッションに登壇いただいたJR東日本の伊藤常務なんか、まったく事前の根回しなしに、強引に説明時間をもらってそこで登壇をお願いするという…。
大企業だとあり得ないですよね…。どうやら、仕事のスタイルまでスタートアップ流になってしまったようです。にもかかわらず、ご快諾&ご登壇いただいたこと、本当に感謝いたします。
(左から、地域共創、デジタル共創、地球共創のトークセッション)
そんなこんなで、あっという間の5時間。「PITCH STAGE DAY1」は、これまでの私たちの歩みそのものと言えるような、多種多様で現場感に満ちあふれた共創のステージとなりました。
あらためて、このイベントにご参加いただいた起業家の皆さん、そしてJR東日本スタートアッププログラムに関わってくれたすべての皆さんに感謝を申し上げます。
そんな皆さんへの感謝も込めて、当日のオープニングに登壇した私のメッセージを掲載して、今日のブログを閉じたいと思います。
文字起こしすると、「いいこと言ってんなぁ」(自画自賛)と思うのですが、当日は舞い上がって何を言ってるのかよくわからない状態でした(苦笑)。皆さん、本当にすみません&ありがとうございました。
皆さん、大変お待たせいたしました。「JR EAST STARTUP DAY」。未来につなぐ4DAYS、事業共創の祭典です。ほぼ5年ぶりのリアル開催となりました。
久しぶりのリアル会場にご来場いただき、ありがとうございます。JR東日本スタートアップの柴田です。今日はどうぞ、よろしくお願いいたします。
オープニング動画にありました通り、JR東日本スタートアッププログラムは、今回で10回目を迎えることができました。
途中、ここに至るまで、いろんなことがありました。2017年にローンチしたこのプログラムは、はじめは生活サービス事業を中心に進めていきましたが、そのうちに鉄道事業へと領域を拡大しました。
「黄色い線の内側でやんちゃしよう」というチャレンジングなスタイルは、現場での実証から実装に繋げるという「型」をつくりました。
そんな「らしからぬ」やり方が受けたのかもしれません。回を重ねるごとにスタートアップからの引き合いが増えて、どんどん事業共創の種も生まれて、「さあこれから」という矢先。
コロナがやって来ました。突如として駅から人が消えて列車も閑散となって、一時はヤバいかもと覚悟をしましたが、それでもスタートアップは止めない…そんな強い思いを持って…。
プログラムの応募を年2回に増やしたり、JR側が課題を発信する「逆ピッチ」というイベントを始めたり、シードスタートアップ向けのプログラムを新たに作ったり、しました。ほんと、順風満帆とは言えない、ハードでクレイジーな道のりでした。
それでも、こうして10回目を迎えることができたのは、このプログラムに関わってくれた全ての皆さんのおかげです。
特に、新たな挑戦を切り拓いてくれたスタートアップの皆さんには、感謝しても感謝しきれません。本当にありがとうございます。
皆さんとの事業共創の数々があったから、ここまでやって来れました。
その事業共創の数ですが、これまでの9回を足し上げれば、応募総数は1507、実証実験を137やって、その中から66の事業が生まれています。
中身を見ても、スタートアップとJRという未知のものを掛け合わせるもんだから、今まで見たことのないような、いろんな変わり種の新規事業や新規ソリューションが生まれています。
たとえば、無人駅グランピングとか、沿線まるごとホテルとか、新幹鮮魚とか、ミミズ型ロボットとか、ステーションミュージアムとか…。
そんなユニークな事業共創の中から、今回の「JR EAST STARTUP DAY」には、53のスタートアップの皆さんが駆けつけてくれました。ほんと、クレイジーで最高の仲間たちです。
私からは、オープニングということで、そんな最高の共創パートナーたちが集まった事業共創の祭典「JR EAST STARTUP DAY」の見どころを、簡単に紹介していきたいと思います。(以下略)
あらためて、ありがとうございました。大切なことだから2回言います。ありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いします。これからも一緒に、新しい未来を、明るい未来を、共創していきましょう。
ありがとうございました(大切なことだから、また言いました)。