こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。
「JR EAST STARTUP DAY」、未来につなぐ4DAYS、事業共創の祭典。
JR東日本スタートアッププログラム10回目を記念して、これまでの歩みをなんでもかんでも詰め込んだ4日間のイベントとしました。
前回、その象徴的な日として「PITCH STAGE」のDAY1、OBOGスタートアップが登壇した1日のドキュメントをブログにまとめました。
ただ、もちろん私たちのスタートアップ共創の取り組みは、ここで終わるわけではありません。
DAY1に登壇いただいたOBOGスタートアップとの共創の数々があって、次のスタートアップ共創に進んでいくのです。
スタートアップ共創は第2ステージへ、いや10回目だから第10ステージへ…。
そんな舞台が「PITCH STAGE」DAY2のデモデイ。JR東日本スタートアッププログラム2024春募集の採択企業のピッチステージです。
記念すべき10回目に、新たに共創パートナーとして名を連ねたのは、奇しくも10社。
当日は、そんな10社の新たな仲間たちが、これから「スタートアップ×JR」で挑む新たな未来のカタチを力強くプレゼンしました。
まず最初に登壇したのは、次世代型のスナック事業を展開する「イナック」。たなかさんが、駅に新たなコミュニティを創出する地域密着型スナックを展開するという、あっと驚くプランを披露しました。こちらは具体的な構想が進んでいて、東北の某駅で開業予定ですので、皆さんぜひ訪れてください。
続いて登壇したのは、トラベルインフルエンサーによるインバウンド誘客を進める「SOCIALPORT」の齋藤さん。NYタイムズ紙で盛岡が「今行くべき場所」に取り上げられたように東日本エリアは魅力の宝庫。第2第3の盛岡を、同社とJRが能動的につくっていく未来像を語ってくれました。
(左:たなかさん、右:齋藤さん)
3社めに登壇したのは、埼玉本庄の商店街から新しい暮らしを発信する「本庄デパートメント」。大橋さんが、新しい知識やスキルを習得する地域の学び場「高崎線リカレントスクール」の構想をアツく語ってくれました。駅が学校に?私もどこかで授業を受け持つ予定です。
次に登壇したのは、ロボット・ドローンを活用したインフラDXに挑戦する「アイ・ロボティクス」。安藤さんが、未だ手作業が多く残る鉄道トンネル検査の課題を、実際の作業現場の映像も投影して明示。説得力抜群の次世代型トンネル検査ソリューションを発表してくれました。
(左:大橋さん、右:安藤さん)
5社目に登壇したのは、ミリ波による非破壊検査システムを開発する「SAKIYA」。渡邉さんが、天井裏や壁裏などの見えない箇所の配管類をミリ波を用いて透視スキャン!想定外の配管類の切断などのリスクを低減、施設工事を革新する近未来の技術ソリューションを披露してくれました。
6社目に登壇したのは、「TriOrb」の石田さん。同社が開発するのは、3つの球体により全方位に移動が可能なロボット「TriOrb BASE」。この画期的な移動ロボットにより、狭小箇所での運搬や人手のかかる点検業務など鉄道現場のペインを解決、運搬の自動化がもたらす新たなメンテナンスの形を明示しました。
(左:渡邉さん、右:石田さん)
7社目に登壇した「ベクトロジー」は、リアルタイム4Kパノラマカメラを活用した車両メンテナンスのスマート化に挑戦。篠田さんが、実際にパノラマカメラをステージ上に設置、会場の様子を映し出して、その技術の優位性・汎用性を知らしめました。
そしてヘルメットをもって登壇したのは、土木工事に特化したAIソリューションを手掛ける「Malme」の高取さん。まさにプレゼンも「ドボク」に特化、土木工事のペインを具体的に明示して、同社のAIを活用して改善していく未来像を現場感たっぷりに語ってくれました。
(左:篠田さん、右:高取さん)
9社目に登壇したのは、シニア世代のウェルビーイングを実現する「AgeWell Japan」。「世界No.1の高齢大国ニッポンは、長生きはできてしまうけど、長生きしたいと思える社会ではない」。そんな社会を変えたいという赤木さんが駅を起点としたAge-Wellな社会づくりの構想を披露しました。
最後10社目に登壇したのは、青森でIT技術から地域課題解決に挑む「フォルテ」の阿部さん。東北地方の抱える冬季の課題をメリットに変えようというプランを発表。雪を溶かし電気を作る「積雪発電」により、除雪コストの削減や地域活性化につなげるチャレンジを行うことを宣言しました。
(左:赤木さん、右:阿部さん)
どれもこれも、刺激的かつ魅力的なプレゼンでした。何よりも、うちらしい現場レベルの「共創」感がたっぷりと醸し出ていたのではないでしょうか。
この中で、スタートアップ大賞に選ばれたのは「TriOrb」。優秀賞に選ばれたのは「Malme」。審査員特別賞には、「SAKIYA」「AgeWell Japan」が選ばれました。おめでとうございます!
ただ、私たちのプログラムは、ここがスタートライン。ここからが本番です。
実証から実装へ…。受賞した各社を含め、10社のプラン全部を実装すべく、本気の実証ステージにこれから入っていきます。
これが、10回のプログラムで培った「スタートアップ×JR」の持ち味であり醍醐味です。
ここから山あり谷ありの道のりですが、「共に新しい未来を創る」という強い思いを持って、共に汗かいてもがきあがいて、必ず10個のミライを実装に結び付けましょう。
10期目の共創パートナーの皆さん、一緒に新しい未来、明るい未来を創りましょう!
これからもよろしくお願いします!