こんにちは。鉄道員（ぽっぽや）社長の柴田です。
フードロス（食品ロス）の問題…。
日本では、年間2,759万トンの食品廃棄物等が発生しています。このうち、まだ食べられるのに廃棄された「フードロス」は643万トンあるそうです。
※「平成28年度推計」農林水産省及び環境省より
このフードロスは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の1.7倍に相当する規模…。
また、国民1人当たりに換算すると「お茶腕約1杯分」の食べものが毎日捨てられていることになるそうです。
※消費者庁HPより
びっくりですね…。ぜいたく病ではとても済まされない…。
大切な資源を有効に活用するためにも、地球環境への負荷を軽減するためにも、私たちはフードロス削減に真剣に取り組まなくてはなりません。
このフードロス削減に、独自のアイデアとテクノロジーでチャレンジしているベンチャー企業がいます。
それが、日本初のフードロス削減プラットフォーム「TABETE」を運営する㈱コークッキングです。
この「TABETE」がなかなかの優れもの…。
廃棄の危機にある食事を手軽に「レスキュー」できるWebプラットフォームなんです。
※レスキューの仕組みは、TABETE公式モバイルアプリPVが分かりやすいのでご覧ください。
レスキューするのは、TABETEにユーザー登録した皆さん一人ひとり。
まだおいしく食べられるのに、閉店時間や賞味期限などの理由から店舗が捨てざるを得ない食材を、TABETEユーザーが救い出します。
同社HPいわく、TABETEは、ユーザーよし、お店よし、地球にもよしの「三方よし」の社会派サービス。
三方よしのビジョンは私たちJRグループが目指すものと同じ…。それならばと、がっつりとタッグを組んで、フードロス削減にチャレンジすることにしました。
※コークッキングHPより
共創の場は、JR東日本スタートアッププログラム2019。夏場から議論を重ねて「コークッキング×JR」ならではの共創プランをつくり上げました。
それが、業界初、従業員参加型のフードロス削減プラン「レスキューデリ」です。
コークッキングが展開する「TABETE」をベースに、JRならではの特色を加えたフードロス削減プラン。
通常の「TABETE」では、レスキューするのは一般のTABETE登録ユーザーですが、この「レスキューデリ」では駅で働く従業員たちとしました。
なにしろ、店舗側でレスキューが必要となる夜間帯、東京駅には額に汗して働いている従業員がたくさんいます。これ、双方のニーズが合うかもしれない…。
エキナカで発生するフードロス…。それをレスキューするのは、駅で働く従業員たち！
そうして、東京駅のフードロスを、東京駅で働く従業員で食べ尽くそうという、チャレンジングなプランができあがりました。
実は、この案を練り上げる過程で、東京駅長のところにご相談に行ったんですね。
そうしたところ、「面白いじゃないか。どんどんやってくれ！」と、何とも力強いエールをいただきました。
現場第一線で日々新しい課題にぶつかっている東京駅。新しい挑戦は大歓迎なのでした。なにか、変革に対する懐の深さのようなものを感じたことを覚えています。
さて、東京駅ではたらく従業員が参加する、その新しいチャレンジ「レスキューデリ」。どんな仕組みか簡単に説明しますね。
目的は、エキナカ店舗の営業終了後のフードロス削減。そして、エキナカ店舗の食品エコシステムの構築です。
レスキューする食材は、東京駅のエキナカ店舗で閉店までに販売しきれなかった食品。パンや弁当、おにぎりなど。
レスキューするひとは、東京駅で働く従業員たち。JR東京駅の社員はもちろん、エキナカ店舗や施設で働く従業員皆でレスキューします。
今回の仕組みは、コークッキング（TABETE）が閉店後のテナントから商品を買い取り。商品を詰め合わせて東京駅内の従業員休憩室で販売します。
駅従業員は、専用サイトから当日に出品された食品を確認してオーダー、購入します。
実証実験の期間は、1/14（火）から1か月の予定です。
実施に向けて、東京駅社員への周知も行っているところ。同駅の推進チームもすごく前向きで心強いです。たくさんの参加とレスキューを期待しています。
エキナカ発の従業員参加型フードロス削減プラン。東京駅から、いろんな施設や企業に広げられるといいな…。
フードロス削減に向けて、私たち一人ひとりにできることがある…。
駅社員一人ひとりが挑戦する環境負荷軽減・SDGsの新スキーム「レスキューデリ」。
東京駅のフードロスを、東京駅で働くみんなで食べ尽くそう…！みんな、お腹空かせててね…。
2020年もどんどん新しいチャレンジ、やります！
皆さん、よろしくお願いします。
