こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。
先日(10/5)、オリィ研究所が主催する「オリィフェス2018」に参加してきました。
オリィ研究所は、分身ロボット「OriHime」などを通じて、距離や身体的ハンデを克服し、「あいたい人に会え、行きたいところに行ける」未来の実現に取り組む企業です。
「OriHime」のコンセプトは、「ロボットと人ではなく、人と人をつなぐロボット」というもの。
OriHimeは人工知能ではありません。人がインターネットで操作して、周囲を見回したり、会話したりします。
OriHimeを使用するシーンはさまざまです。
例えば、在宅・遠隔勤務。育児や保育、病気など様々な理由で出勤できない人の働き方改革。
そうした人たちのテレワークの支援ツールとして、OriHimeを導入する企業が増えているようです。
さらに、難病を患っている方のコミュニケーション手段として活用されています。
視覚入力センサー(OriHime eye)を使えば、たとえ身体を動かせない難病であっても、視線でロボットを操作して会話したり、周囲を見回したりすることができます。
驚いたのは、ALSを患い四肢が動かなくなりながらも、OriHime eyeを使い絵を描く榊浩行さん。
その作品が会場に展示されていました。美しい…。作品をデザインした絵葉書セット、即買いでした。
オリィ研究所の広報&秘書を務めていた番田さんの言葉は象徴的です。
「1人の時間が長い私にとって、人と人を繋げる出会いの達人。屋内にいても、誰かに必要とされる存在でいられる、それがOriHimeです」
(孤独から生きる意味へ。オリィ研究所HPより)
番田さんは5歳のときに事故に遭い、22年間の寝たきり生活を余儀なくされました。
彼はOriHimeとの出会いにより、孤独から生きる意味を見つけたと言います。「心が自由なら、どこへでも行き、なんでもできる」。
(番田さんは、オリィ研究所の広報&秘書を務めましたが、昨年永眠されました…。ご冥福を心からお祈り申し上げます。)
世の中には、距離や身体的問題から、働きたいけど働けないひと、いろんなところに行きたいけど行けないひと、やりたいことがいっぱいあるのにできないひとがいます。
こうしたひとに、自由に動けるもう一人の自分(分身)を創り出したオリィ研究所の所長、「オリィ」こと吉藤健太朗さんには、心から敬服いたします。
そんなオリィさんからのメッセージが入った、「オリィフェス2018」のダイジェストムービーが届けられました。
オリィさんからは、次のようなコメントも添えられていました。
とにかくワクワクしてもらいたい。
諦める事なく、挑戦、探求する事は面白い。
未来はもっと楽しめる。
実際に、オリィフェスでは、いろんなワクワクするようなコラボ事例が紹介されました。
OriHimeを宇宙に連れて行こうというものや、ボディシェアリングロボット「NIN-NIN」のデモもありました。
身長120㎝の「OriHime-D」を活用したロボットカフェなど、アイデアはまだまだ盛り沢山。
オリィフェスに参加して、みんなの笑顔がひろがる未来に期待がふくらみました。そんな未来、必ず実現したいですね。
ワクワクする未来に向けて、私たちも諦めることなく、挑戦と探求を続けていきたいと思います。
皆さん、よろしくお願いします。