こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。
2011年の東日本大震災から9年。
3月14日、ついに常磐線が全線の運転を再開しました。
これと合わせて私たちも、新しい地域活性化のチャレンジをスタートしています。
それは、大きな被害にあった南相馬市の復興を強く進めていこうというプロジェクト…。
その舞台となるのが、常磐線にある小高駅(南相馬市)です。
共創パートナーは、一般社団法人NextCommonsLab(以下、「NCL」)。
地域での事業創出や起業家の育成など、さまざまな地域活性化の取組みを進めているソーシャルベンチャーです。
彼らと一緒に練り上げてきたのが、新しい小高駅をつくろうというプランでした。
コンセプトは、地域のヒト・モノ・コトを「育てる駅」。
私たちJR東日本は「駅」という地域の内外をつなぐ「場」を提供。NCLは地域に志を持った「人」を発掘あるいは育成します。
今回NCLとコラボしてみてびっくりしたのが、彼らの持つ豊富な地域ネットワーク。
地域資源を活用した起業家育成(ローカルベンチャー育成事業)を活動の柱に掲げる彼ら。
全国に拠点を整備して、そこに事業創造の核となる地域コーディネーターを配置してるんです。
南相馬にもすでに拠点がありました(NCL南相馬)。
さらに、まちづくり会社(小高ワーカーベース)もあり、行政(南相馬市)の力強いサポートがあります。
そして何よりも南相馬には、東日本大震災からの復興に挑む、地域に志をもったプレイヤーがいます…。
今回、こうした地域の皆さんの力を結集して、JR小高駅から地域活性化を進めていくプロジェクトをスタートします。
この駅には、駅長ならぬ「地域コーディネーター」が駐在。地域の様々な挑戦を促す仕掛けをしていきます。
(NCLと地元の皆さんと一緒にDIYリニューアルした小高駅の待合室)
すでに地元の方を交えたワークショップなども開いていて、さまざまな駅の活用プランを企画中。
地域のチャレンジショップ?ギャラリー?レストラン?南相馬ならではのコンテンツを提供したいと思っています。
駅だからできること、南相馬だからやれること、たくさんあります。
今回は新型コロナウィルスの影響を考えて、オープニングイベント等を見送りましたが、これから少しずつ様々な企画を駅で展開していく予定です。
(2020.3.14小高駅、再開した常磐線を笑顔で出迎えてくれたNCLとインターンの皆さん)
めざすのは、関係人口・移住人口の拡大。都市と地方の人口のシェア…。
小高駅から新しいチャレンジを進めていきます。どんな駅になるのかは乞うご期待。
進捗などは、SNSなどでお知らせしますね。今回は常磐線全通再開に寄せて現況の報告まで。
皆さん、よろしくお願いします。