こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。
AIチャットボットサービスのtriplaと資本業務提携!
私たちJR東日本スタートアップは、AIチャットボット(自動会話プログラム)サービスを展開するtripla㈱と資本業務提携することに合意しました。
インバウンド促進と快適な旅行サービス実現に向けて、協業を進めていきます。
※プレスリリースはこちら。
tripla㈱は、旅行業界向けのITサービスを提供するベンチャー企業です。
その主力となるのが、「triplaチャットボットサービス」。
宿泊施設等のホームページにお客様が問い合わせをしてきた際に、AIチャットボットと有人多言語オペレーターが施設に代わって回答を行うサービスです。
チャットボットとは、「チャット(対話)」と「ロボット」を組み合わせた言葉で、AIを活用した自動会話プログラムのことです。
すでに企業のカスタマーサポートなどで導入が進んでいるので、だいぶ耳馴染みになってきたのではないでしょうか。
電話だと、なかなかつながらなかったり、夜間は受け付けていなかったり。メールだと、やり取りするのに時間がかかったり。
チャット形式だとそんなストレスと無縁だし、実際に解決につながりやすいですよね。
しかも、そのチャットのやり取りをAIがやってくれるとなると、企業にとっては人手不足対応とサービス向上のダブルのメリットを享受できます。
AIの進化もあって、数年前からチャットボットサービスはブームにようになっていました。
JR東日本スタートアッププログラム2018にも、このAIチャットボットを展開するベンチャー企業から、たくさんのご応募をいただきました。
実際にプレゼン等でサービス内容をお伺いしまして、とても魅力的なサービスであることを確認しました。
ただ、お恥ずかしい話し、あまり違いが分からなかったんですね…。
そんな混沌(?)とした状況の中で、「tripla㈱と共創しよう!」と思った理由が、実は2つあります。
一つは、旅行業界に特化したサービスであること。
ホテルや観光に特化してAIチャットボットサービスを磨き上げているんですね。
「あれもこれも」じゃなくて、旅行に特化しているから、痒い所に手が届く。特にチャットボットで、施設の予約までできるのは魅力的でした。
もう一つは、実務重視の「割り切り」をしていること。
AIで人を100%代替することを目標としていないんですよね。AIチャットでこなせるレベルを超えたら、すぐに有人で対応します。
AIテクノロジーとしてはご意見があるところでしょうが、実務を考えると、このオペレーションはありがたい。お客様のストレスも軽減されます。
この「割り切り」があるから、大量のQAをAIに覚えさせる必要がない。事業者の負担が軽いのも魅力的でした。
しかも、tripla㈱なら多言語対応も容易です。
旅行業特化だからQAもカテゴライズできて、AIもオペレーターもそんなに負荷がかからないんだと思います。
インバウンドのお客様が増加する中で、AIチャットボットと有人多言語オペレーターが安心の対応をしてくれるのは心強い。
(右から、tripla㈱代表取締役CEO高橋さん、同代表取締役CTO鳥生さん、私、当案件を担当した弊社シニアマネージャー隈本)
実際にオフィスを伺うと、7か国の多国籍オペレーター陣がデスクに向かってました。
ちなみに同社のオフィスは墨田川の流れる永代橋の近く。代表もおじさん(すいませんっ!)。実務重視の「割り切り」を含めて、この辺のベンチャーっぽくない感じも素敵です。
現在、JR東日本グループでは、ホテルメッツなどのグループホテルや、JR東日本レンタリースが展開する駅レンタカーでサービスを展開中です。
また、駅での多言語案内にもチャレンジしたりしています。
インバウンド旅行者の増加や、人手不足等の環境を見据えると、まだまだ成長のポテンシャルが大きいサービスだと思っています。
今回の資本業務提携をきっかけに、もっともっとコラボを進めていきたいですね。
皆さん、よろしくお願いします。