九州・山口ベンチャーアワーズ2018

B!

こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。

先週末(10/19)、「九州・山口ベンチャーアワーズ」に参加するために、九州は福岡に出張してきました。
これは、九州に山口を加えた各県の代表が一堂に集い、九州・山口のナンバーワンを決めるビジネスプラン発表会です。

このアワーズは、九州・山口の各県の有志で構成する「九州・山口ベンチャーマーケット実行委員会」が主催する、その名も「九州・山口ベンチャーマーケット」、略称「KVM2018」というイベントの中で行われました。

なんでJR東日本が九州に行くの?と思われるかもしれませんが、スタートアップにボーダーはありません
知り合いの方から、アワーズの審査員をやってくれないかとお声かけいただき、いざ九州へ!

曰く、「事業会社」の視点がほしいとのこと。そこで白羽の矢とは、なかなか鋭いっ!(苦笑)
まだVCメソッドはよく分からないけど(すいません…)、事業会社の弱み・強みはひと一倍よく分かる!JRグループなら事業の「的」も幅広いしね。

結論から言うと、参加企業の皆さんの「矢」がぜんぶ当たりました…。すごく刺激を受けました
九州のスタートアップ、みんな熱いですね。いずれも素晴らしいプレゼンでした。

登壇したのは、創業間もないベンチャー企業が対象の「スタートアップ部門」9社と、創業年数を問わず新規事業に取り組む企業を対象とした「ベンチャー部門」9社の、計18社です。
ぜんぶ紹介したいんだけど、そういうわけにもいかないので、今回は、大賞及び優秀賞を受賞された企業を、祝意と敬意を込めて紹介しましょう。

まずは、スタートアップ部門。
優秀賞は、宮崎県代表「テラスマイル」さん。おめでとうございます!

同社は、IT活用とデータ分析で農家を支援し、農業経営を変革することに取り組んでいるスタートアップ企業です。
「データ×農業=HAPPY」をビジョンに掲げている、いわゆるアグリ・テックの成長株。

当社グループも6次産業化など農業に積極的に取り組んでいます。プレゼンを聞いて、審査員の立場を忘れて、うちのエリアでやれないかな?って思っちゃいました。
ちなみに、その後の懇親会で同社代表の生駒さんに聞いてみたら、リソースがまだ足りないんだって…。残念。

そして、スタートアップ部門のMVP。
栄えある大賞を受賞したのは、沖縄県代表の「Lilz」さん。おめでとうございます!

同社は、設備メンテナンスにおける計器点検の巡回を効率化する「LilzGauge」(リルズゲージ)を開発。
スマートメータの課題である電源や通信インフラが不要。簡易な装置で、人手のかかる保全業務を大きく省力化します。

なんでも計器確認などの点検業務は全国で100万もあるんだって。うちにも相当ありそう…。
同社はさらに、機器の異常検知に活用できる、「音」を検索できる装置も開発しているそう。
人手不足の時代、早期の実用化が求められるサービスですね。2017年創業の同社、さらなる成長を大いに期待します!

続いて、ベンチャー部門。
優秀賞は、山口県代表「Archis」さんです。おめでとうございます!

同社は、山口の過疎の村を、ヴィンテージ日本酒「夢雀」で創生しようというベンチャー企業です。
山口県最古の蔵元が仕込んだ純米大吟醸酒「夢雀」は、なんと1本88,000円。それでもその品質と味は世界に認められ、販路を拡大。いまは品薄なのだとか。

高品質を創り出すのは、山口の清流や奇跡の酒米、こだわりの杜氏の技術…。
地元の自然と素材とひとで地域活性化。こういう地方創生モデルって、素敵だなと思いました。世界にはばたけ、ヴィンテージ日本酒!

そして、ベンチャー部門のMVP。
栄えある大賞を受賞したのは、福岡県代表の「QPS研究所」さん。おめでとうございます!

同社は、世界初の24時間・全天候型小型レーダー衛星を開発する宇宙ベンチャー。
これを36機打ち上げることで、世界中のほぼどこでも約10分以内に撮影できるといいます。
レーダーを使うことで、夜間でも、雨が降っていたり雲があっても、高精度の撮影をすることができます。

これはムチャクチャ興味深い技術・サービスです。成功すれば、鉄道を含むインフラのメンテナンスで大いに使えそう
定点観測すれば、異常の兆候を把握できるかも…。テクノロジーが社会の安全を守る、そんな未来に夢が広がります。思わず鼻息が荒くなっちゃいました(苦笑)。

いやぁ、あらためて登壇された皆さんに感謝申し上げたいと思います。
ほんと、次代への夢が広がりました。そして地域活性化への熱い思いもいただきました。

私たち事業会社ももっともっと頑張らないといけないですね。
登壇者の皆さん、本当にありがとうございました。そして実行委員会の皆さん、本当にお疲れさまでした。そして素晴らしいイベント、ありがとうございました!

新しい未来に向けて、いろいろな形でこれからも一緒にやれるといいですね!
皆さん、よろしくお願いします。

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