こんにちは。鉄道員(ぽっぽや)社長の柴田です。
先般(3/7)、こんなプレスリリースを行いました。
JR東日本スタートアップとファーメンステーションが実証実験で青森のリンゴ搾りかすからエタノール抽出に成功、商品化!!
リンゴ由来エタノールを原材料とした新商品を期間限定販売
※くわしくはこちら。
㈱ファーメンステーションは、JR東日本スアートアッププログラム2018の共創パートナーです。
「発酵で楽しい社会を(Fermenting a Renewable Society)!」をミッションに、発酵技術で循環型社会をつくろうとチャレンジしています。
同社が独自の技術で製造しているのが、米エタノール。
米を発酵・蒸留して作る、自然由来のエタノールです。
※㈱ファーメンステーションのHPはこちら。
この米エタノール、原料となる米は岩手県奥州市産です。
しかも同じく岩手県奥州市にある同社の工場で、丁寧に手づくりで、環境にやさしい米エタノールを製造。
米エタノールを原料としたアロマ製品や消臭スプレー、石鹸などを商品化しています。
実は、JR東日本の事業エリアである岩手県奥州市に、このような工場があるとは知りませんでした。
同社の酒井社長に話したら、「私は皆さんが知らないところでJR東日本に貢献しているのよ!」と笑って叱られました。
(㈱ファーメンステーション酒井社長)
実は、同社の工場を訪れたいという声が多く、岩手県奥州体験ツアーが行われているんです。
そこに、世界中から見学者が多数訪れています。ほとんどの方は新幹線に乗って…。
酒井社長、あらためまして、ありがとうございます!!
こうして、世界中から注目を集める理由は、米からエタノールをつくるという技術だけではありません。
ファーメンステーションのもう一つの魅力は、地域循環型社会をつくろうとチャレンジしていることです。
どういうことかというと、米エタノールをつくる過程で出るいろんな残さを廃棄しないで、地域で有効活用してるんです。
例えば、蒸留残さである米もろみ粕は、鶏や牛などの家畜の飼料に使います。
さらに、飼料を食べてすくすく育った鶏のたまごや肉は、とても美味しく食べられます。
(同社HPより)
こうした、自然由来のエタノール製造と地域循環型社会に取組む姿勢が、エコ意識の高い海外のお客様を引き付けているのです。
もちろん、私たちも引き付けられました。環境にやさしく、そして地域創生にもつながる、素晴らしい取組みですよね。
これだけでも十分に相性がいいと思いますが、JR東日本スタートアッププログラムを通じて、さらに深い共創プランを練り上げました。
それが、青森りんごエタノールです。
(新商品:MUSUBI 青森りんごで作ったエタノール配合ルームスプレー)
米の代わりに原料としたのが、青森産のりんごです。
実は、JR東日本グループは青森でりんごのお酒「シードル」をつくっているんですが、その工程でリンゴの搾りかすが発生していました。
(あおもりシードル)
今回の共創プランでは、これに注目。通常は廃棄処分されているリンゴの搾りかすからエタノールをつくることにチャレンジ。
そして、見事に成功しました!ありがとう、酒井社長!…結構、ギリギリでしたけどね(苦笑)。
もちろん、エタノール抽出の過程で出来た発酵粕は家畜用飼料に利用して、循環型社会づくりにも貢献します。
しかも、この飼料、青森りんご産だから、美味しいんでしょう。鶏たちに大人気!きっと、卵も肉も美味しいはず…。
(新商品:MUSUBI 青森りんごで作ったエタノール配合ディフューザー)
青森の地産・名産となりそうです。落下リンゴなども原料に使えそうですよね。
そんなファーメンステーションの青森りんご愛こもった共創プランが青森市から高く評価され、JR東日本スタートアッププログラム2018発表会で「青森市長賞」が贈呈されました。
当日は青森市長がサプライズ来場されて、副商品として「青森りんご一箱」が贈呈されました。
りんご尽くしですね。本当におめでとうございます。
さてさて、長くなっちゃいましたが、今回商品化するのは、リンゴ由来のオリジナルフレグランスのルームスプレーとアロマディフューザーです。
もちろん、青森県産のリンゴの搾りかすから抽出したエタノールを使用しています。
こちらを期間限定で販売します。皆さん、この機会にぜひお買い求めください!
【販売期間】 2019年3月11日(月)~21日(木)
【販売箇所】 東京駅グランスタ「のもの東京」、新宿駅ニュウマン新宿「ココルミネストア」
「発酵で楽しい社会を!」。りんごエタノールで、地域と社会を一緒に盛り上げていきましょう!
皆さん、よろしくお願いします。